第2話「茶色の瞳に映るもの」

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アル――熱っ!

アル――あ、あのーこれに乗ってたんですか?

バーニィ――よっと!

アル――これに乗ってたんでしょ?
   ――ヤラれちゃったんですね?

バーニィ――うっ…、んー。

アル――その拳銃本物でしょ?
   ――…チョット触らせてもらってもいいですか?

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バーニィ――良い訳ないだろう!

アル――チョットだけだから!

バーニィ――こらっ!
     ――はー…、こんなトコまで来てガキの相手とはな。平和な顔して…
     ――このコロニーにも軍隊はあるんだろうが?

アル――戦争見たの初めてだよ。本物のモビルスーツも。

バーニィ――ふーん、ジムもか?
     ――ふーん。

アル――…。

バーニィ――待ってたって、触らせてやらないぞ!

アル――ケチー!

バーニィ――おい!

アル――えっ!?

バーニィ――ホラ、

アル――触らせてくれるの!?
   ――ヤッタぁー!
   ――うぁー…

バーニィ――よっ。

アル――あっ!?

バーニィ――よっと。何が映ってるのかな?
     ――ほー…
     ――んっ?なんだコレ…俺か?

アル――返せよ!

バーニィ――撮ってくれちゃってまぁ…

アル――俺んだぞ!

バーニィ――お!?
     ――カーワイイ!お前の姉貴か?

アル――返せったら、返せー!

バーニィ――こ、これは!?
     ――ただのコンテナにしちゃ物々しいな…
     ――う、うあああー!

アル――返せ!返せ!返せ!

バーニィ――ちょっと待て!コラ!よせったら…

アル――こぉーのー!この野郎!

バーニィ――こーのー…
     ――痛ってー!
     ――痛ぇー!このー
     ――…ん?
     ――…欲しいか?
     ――ソレとコレと交換ってのはどうだ?

アル――えっ!?ホントに…?

バーニィ――ああ。

アル――…騙さない?

バーニィ――約束するよ。

アル――うん、はい。
   ――ワァー!

バーニィ――アルフレッド!

アル――え!?

バーニィ――ほーら!

アル――うあー!?
   ――要らないの?

バーニィ――貰ったよ。
     ――この事は秘密だぞ!

アル――うん!

バーニィ――じゃな!

アル――スッゲー!ズッゲー!ヤッホーイ!
   ――やったー!やったー!

チェイ――アル!

アル――わぁ!?

チェイ――何やってたんだよ?こんな時間まで?

アル――チョットね…
   ――先生、怒ってる?

テルコット――午前中は休校だったから…

アル――ラッキー!

チェイ――おい!
    ――見て見ろよ、あの女。

アル――んー?

チャイ――あの顔、へへへ…
    ――連邦にはモビルスーツが無いだと?
    ――バーカ!

ドロシー――ふんっ!

チェイ――あははは…

チェイ・アル・テルコット――はははは…

同級生A――今日は授業中止だ!休みだぞ!

アル――やったぜー!

チェイ――やりぃー!

アル――アルフレッド伍長、只今より出撃します!
   ――ヒューン!
   ――ババババババババ!
   ――ドドーン!ドーン!
   ――バッ!
   ――シュ!
   ――ドドーン!
   ――バババババババ!
   ――ヒューン!

シュタイナー――間違いありません。北極から発射されたものです。
       ――このビデオは?

キリング――サイド6に寄航中の連邦軍と交戦した際、我が軍の兵士が手に入れたものだ。
      ――北極での君達の不始末がツキに救われたと言うところかな?
      ――フッ…

シュタイナー――あの基地を研究施設と断定し、1個小隊による奇襲を提案されたのは中佐だったと記憶しておりますが?

キリング――君の言う通りにしていれば良かったとでも言いたげだな?

シュタイナー――今回の作戦が失敗した理由は…

キリング――奴等も必死なのだ!
     ――連邦にしては巧妙な手口じゃないかね?シャトルをカモフラージュするとはな。
     ――大袈裟なことをやってくれる…、どうあっても我々の手には渡したくないらしい。

ガルシア――失礼。

キリング――戦局を打開する為には、如何なる犠牲を払ってもアイツを奪うか、破壊するしかないのだ!

シュタイナー――ニュータイプ用ガンダムですか?

キリング――今回の作戦では君の意見もよく聞かせてもらおう。補充兵の件も認める。
      ――君の希望通り優秀なパイロットを選んでおいた。精々、鍛えてやってくれ。
 
同僚――仕方ねーよ。初戦でいきなりザク1機潰してきたんだ。
   ――覚悟しな!

バーニィ――黙ってろよ!

同僚――ソロモン送りだな。
   ――まぁ、戦場の露と消えてこいよ!

バーニィ――ウルサイぞ!

同僚――おっと!そんな、ブスっとした顔で行くなよ。
   ――印象悪いぞ。

バーニィ――大きなお世話だ!

バーニィ――15時30分、よし。
     ――バーナード・ワイズマン伍長入ります!
     ――失礼します!

シュタイナー――どうした?
       ――椅子に掛けたまえ、ワイズマン伍長。

バーニィ――…はい。

シュタイナー――よし。
       ――では作戦の説明に入る。

バーニィ――作戦って?
     ――待ってください、作戦って一体?
     ――…特務部隊?

シュタイナー――本日より君は、我が部隊に編入された。

バーニィ――えっ!?

シュタイナー――隣がミハエル、向こうがガルシア。
       ――俺が隊長だ。
       ――飲み込めたか?

バーニィ――はぁ…、少し…

ガルシア――はぁ、少し?

シュタイナー――言葉が不明瞭な奴だな。
       ――ハッキリしない奴は死ぬぞ。

バーニィ――はぁ。

シュタイナー――先日君が攻撃に加わったコロニーで、もう1度大きな作戦が行われる。君の任務は民間の貨物船に偽装した船をそのコロニーの港に着けることだ。積荷は新型のモビルスーツだ。荷は我々三人が先にコロニーに潜入し、民間人に変装して受け取る。君はただ戦闘空域を突っ切り港へ辿り着けばよい。
       ――質問は?

バーニィ――あのー…
     ――えーっと…
     ――あ!民間船に偽装するということで味方に撃たれるという可能性は?

ミーシャ・ガルシア――へへへへ…

シュタイナー――味方の弾にヤラれるような間抜けは、俺の部隊には必要ない。

ミーシャ・ガルシア――へへへへ…

シュタイナー――他に質問は?

バーニィ――いえ…

シュタイナー――作戦のコードネームはルビコン計画。本日2、3、0、0時より発動する!以上。

バーニィ――はぁ。

先生――アルフレッド・イズルハ。

アル――はい。

先生――なんで呼ばれたか分かっているわね?
   ――この前の全校一斉テスト。酷い成績ね。数学、Dプラス。国語、Cマイナス。化学、Cマイナス。社会、Dマイナス。
   ――ちゃんとコッチを見なさい。
   ――こんな成績が続くようだとカウンセラーに相談するか、お母さんに来てもらうしかないわ…
   ――どちらにする?カウンセラー?お母さん?

チェイ――おっ!?帰って来た、帰って来た。
   ――おい、アル!生きてたか?
   ――どうした?何言われた?あのヒステリー女に。

アル――参ったよ。テストの事、親に言いつけるって脅されたよ。

テルコット――へー。

アル――親なんか呼び出されたら1ヶ月は外出禁止になっちまう…

チェイ・テルコット――えぇ!

チェイ――お前ん家、厳し過ぎないか?

アル――そうだよなー。厳しいよなー…

テルコット――元気出せよ。

ミチコ――元気ないわね?

アル――…そう?

ミチコ――イジメられたの?

アル――別に…、違うよ。

ミチコ――ならいいけど。
    ――そろそろテストの結果出るんじゃないの?

アル――鋭いなー…

アル――あー…

クリス――こらっ!

アル――うっ!?…ゴメンなさい。

クリス――どうしたの?こんな時間に?

アル――友達と肝試しやるんだ。母さんには言わないでよね?

クリス――秘密行動って訳ね?

アル――…頼むよ。

クリス――約束するわ。
    ――あっ…
    ――ねぇ!この次の時は私も一緒に連れてってくれる?

アル――本当はね…

バーニィ(回想)――この事は秘密だぞ。

アル――女は混ぜちゃいけない決まりなんだ!じゃあ!

クリス―― 女はだめか…

アル――武器は回収されちゃったみたいだな…
   ――うわー!
   ――しまった!クソー!
   ――何だ?あ痛!?
   ――あー!コイツまだ生きてる…
   ――うふふふ… 
   ――ふふふふ…

ジオン兵A――おい、そこ狭いぞ!気をつけろ!

バーニィ――何ですか?

ジオン兵A――死体だよ。おし、OKだ。

バーニィ――やあ、お互いツイてないね…
     ――えっ!?
     ――わああー!
     ――何だ?ああ!?


ジオン兵B――特務艦発進せよ!

バーニィ――…了解!

ジオン兵B――作戦開始まであと20分!

ジオン兵C――ミノフスキー粒子散布始め!

ヘルシング――来たか…。特務艦を先に出させろ!

ジオン兵B――特務艦サイド6に向けて発進せよ!

バーニィ――了解!

ジオン兵B――作戦開始5分前!

ヘルシング――モビルスーツ隊発進!

ジオン兵B――モビルスーツ隊発進!

バーニィ――来た!始まったな…
      ――わぁぁー!
      ――行くぞー!
      ――頑張れよ、ポンコツ!

バーニィ――こちら貨物船、アガーベルデ!貴港への入港願う!
     ――こちら貨物船、アガーベルデ!貴港への入港願う!
     ――こちら貨物船、アガーベルデ!応答してくれ!貴港への入港を願う!
     ――ヤッター!

アル――ん、ん?…
   ――あー、戦闘だ。
   ――コロニーの外で戦闘やってるんだ…

バーニィ――いやー、参ったな。
     ――酷いもんだよ、外は。
     ――相棒がやられちまってさ、悪いけど運び出してくれよ。

税関職員――パスポートと、入港許可証。

バーニィ――リーアの政府はもうチョット、しっかりしてくれないと困るんだよね…
     ――領空内でモビルスーツにドンパチやられたんじゃあ、コッチは商売になんないよ。

税関職員――氏名及び、登録番号。

バーニィ――えっ!?
     ――バルター・ペーターゼン。IDナンバーTG40983726。

税関職員――積載貨物の内容証明と送り状。

バーニィ――おい!
     ――もっと丁寧に扱ってくれよ。人形じゃないんだ!

税関職員――受け取り先の信任状!

バーニィ――えっ?書類はそれで全部だけど…

税関職員――書類が無ければ検査が必要だな。

バーニィ――でも…

税関職員――見られては困るものでもあるのかね?

バーニィ――いや、そうじゃないけど何て言うか…
     ――何も書類1枚くらいの事で…

税関職員――こっちだって暇でやっている訳じゃないんだ!書類くらい揃えてくれ!
     ――こちらB423デッキ検査だ。

シュタイナー――やったな、間に合ったぞ。早く運び出してくれ!

ミーシャ・ガルシア――はい。

シュタイナー――いやー、スイマセン。私が受け取り先の代表でして…       ――えーっと、これが信任状です。

税関職員――書式は整っているようだが…、これは本来、輸送船の側から提出すべき書類なんだがね?

シュタイナー――あー、あれはうちで頼んだ工作機械でしてね。今日中に納品しませんと延滞金を払わにゃならんのですよ。
       ――いや、そんな事になったらウチの会社は倒産しちまう。
       ――それにあー、先方にも申し訳が立たんのですよ。
       ――ね?お願いします。
       ――時間が無いんです

税関職員――あー、分かった。分かった。

シュタイナー――ホントですか?いやー、ありがとうございます。

税関職員――戦闘のお陰でコッチも後が詰まってんだから、次からはちゃんと書類を揃えてくれよな。

アル――…寝ちゃったよ。
   ――母さんに知れるとヤバイなー。

アル――うわぁー!?
   ――ビックリしたー。

バーニィ――馬鹿野郎!死にてーのか?このガキ!

アル――あっ!?

バーニィ――あっ!?

アル――来た!
   ――ジオン軍がこのコロニーに来た!来てくれたんだ!
   ――はははは…
   ――はははは… 
   ――はははは…

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