第3話「虹の果てには?」

各動画サイトで視聴できる無料動画のリンク集を作りました。
スポンサードリンク

アル――来てくれたんだ!
   ――あははは…
   ――あははは…

アル――何が入ってるんだろう?
   ――ん?あっちが38番街だから…
   ――うわぁー!
   ――ちぇ…

アル――黄緑の大きなコンテナを積んだトレーラーなんだよ!
   ――ブループラム通りからベラクルス地区の方へ向かっていったんだ!
   ――工場なんかで使うデカイ奴でさ!全部で4台ドコに行ったのか探してほしいんだ!
   ――警察だったらコンピュータで簡単に調べられるんでしょ?
   ――ねえ!聞いてる?

スポンサードリンク

警官A――あー…聞いてる、聞いてる。

アル――ナンバーだって覚えてるんだ!
   ――S63D-0018…ねぇ!ちゃんと聞いてよー!

警官A――坊主、探偵ゴッコも程々にしな。こっちは忙しいんだ。

アル――ちょ、ちょっと待って!轢逃げ事件なんだよ!

警官A――えっ?

アル――ココぶつけられたんだ!こっちも見てよ!

警官A――んー…

警官B――こちら16号車、これよりベラクルス地区42番地に向かい交通事故の容疑者の取調べを行う。

警官C――了解。

警官B――その運転手の顔は覚えてるかね?

アル――はい!よく覚えています!

警官B――S63D-0018、ナンバーは合ってるな…
    ――坊や、この車に間違いないか?

アル――はい!間違いありません!

ミーシャ――もうチョイ左だ。よーし、オーライ!オーライ!

シュタイナー・ガルシア――ん?

シュタイナー――何の用でしょう?

警官B――警察の者だ、聞きたい事がある。

シュタイナー――分かりました。シャッターの方を開けますからチョッと待ってくださいよ。

バーニィ――いっ、

警官B――此処の責任者は誰だ?

シュタイナー――私が此処の社長ですが…どういうご用件でしょう?

警官B――あの表にあるトレーラー、アレはお宅の車かね?どうなんだ?

シュタイナー――ウチで借りてるモンですが…

警官B――2、3尋問させてもらおうか?
    ――坊や、こっち来な、
    ――君をはねた人がこの中にいるかね?

シュタイナー――待ってください!はねたなんて何かの間違い…

警官B――アンタには聞いとらん!どうだ覚えてるか?

アル――うーんとねー…あのおじさん!
   ――あの人が僕をはねた!

ガルシア――あのクソガキ…

警官B――今朝6時、何処にいた?

ガルシア――港から車で此処へ向かってましたがね…

警官B――ルートは?何処を通った?

ガルシア――…ブループラム通りから38番街を抜けました。

警官B――なるほど…あの子の証言と一致するな。

ガルシア――冗談じゃない!あのガキ嘘付いてるに決まってる!

警官B――アンタら、何か怪しいね…隠し事をしているみたいだ。
    ――コンテナの中が見てみたくなったな。調べさせてもらおう。
    ――社長さんよ。開閉スイッチはどれだい?こっちに来て開けてくれないか?

ミーシャ――あー、私がやります。
     ――あ、開けるのにカードが必要なんです。

警官B――早くしろ!

ミーシャ――えーと…。カード、カード…

アル――うわあーあん!

シュタイナー――ん!?

アル――うわあああーん!
   ――うわあああーん!お兄ちゃん!
   ――うわあああーん!

警官B――坊や…一体どうしたんだ?

アル――お兄ちゃん!僕の事忘れちゃったの?

バーニィ――…アル?
     ――お前、アルか?大きくなったなー

アル――お巡りさん、ゴメンなさい!轢逃げなんて嘘なんです。父さんと母さんが離婚してお兄ちゃんに会えなくなって…
   ――ヒックヒック…街でトレーラーに乗ったお兄ちゃんを4年振りに見つけて…それで探して欲しくて嘘ついたんです。
   ――この傷も転んでつけたんで車なんか関係ないんだ!ゴメンなさい!

警官B――…本当か?

バーニィ――ええ…
     ――アル、駄目じゃないか!お巡りさんに嘘なんか付いて!

アル――ゴメンなさい…お兄ちゃん。

バーニィ――…ったくなんて奴だ!
     ――警官連れて来るなんて、お前正気か?

アル――場所が分かんなかったんだ!

バーニィ――分かってどうするつもりだった?

アル――…仲間に入れてもらう。

バーニィ――仲間?戦争ゴッコやってるんじゃないんだぞ?

アル――ゴッコじゃない!

ガルシア――大尉、あのガキどうします?

シュタイナー――…アルフレッド君だったね?

アル――オジさん隊長でしょ?
   ――僕も仲間に入れてよ!ジオン軍の兵士に僕兵隊になりたいんだ!

シュタイナー――仲間に入れてもいいが条件がある。

アル――…条件?

シュタイナー――うん。…まず私たちのことを誰にも喋らない事。

アル――約束するよ!誰にも喋らない!

シュタイナー――もう一つ。君が撮影したビデオについて聞きたいんだ。

アル――此処が8番ゲート。あのコンテナは此処にあったんだ。多分、12ブロックの方に運んだんだよ。

シュタイナー――ほう…何故そう思うんだね?

アル――8番ゲートから運ぶ荷物は大抵Cのリフトを使って12ブロックに行くから。

シュタイナー――アル、君は実に賢い少年だな。

アル――ねぇ?あの中には何が入ってるの?

シュタイナー――それを調べるのが私たちの任務なんだよ。

アル――僕も手伝います!

シュタイナー――今日のところはこれで十分だよ。協力ありがとう。
       ――これを君にあげよう。

アル――わあー!

シュタイナー――我々の部隊マークだ。無くさないようにな。
       ――人に聞かれたら拾ったと答えるんだ。

アル――分かりました、隊長殿!

シュタイナー――バーニィが君の家まで送ってくれるそうだ。

バーニィ――車がそんなに珍しいか?

アル――パイロットの運転だもん。

バーニィ――フン、お世辞言いやがって…

シュタイナー――あの子はしばらく、バーニィに見張ってもらおう。

ガルシア――バラしちまえば良かったんですよ!それとも此処に閉じ込めちまうとか…
     ――あのガキ、いつ口を滑らすか分かったもんじゃない。

シュタイナー――誘拐騒ぎを起こす気か?

ミーシャ――まあ、バーニィ向きの仕事が一つ出来たって事さ。

シュタイナー――そういう事だ。

バーニィ――宇宙空間でやられた日にゃ最悪だぜ?何しろ無重力だ。コックピットの中に血が滴になって浮かんでさ。もう地獄も真っ青!

アル――へー…

バーニィ――俺なんか数えきれないほど戦友が命を落としたのを見てるんだ。
     ――本当はお前みたいな子供、相手にしてられないんだぞ?

アル――バーニィも人殺したことあるの?

バーニィ――え?
――…殺したかないけどな。やられる前にやらなきゃ、こっちがヤラれる。ターゲットは落とすしかないんだ。

アル――厳しい世界なんだ。

バーニィ――当然。
     ――俺もあと1機落とせばエースってトコでヤラれちゃってよ


アル――相手が凄腕だったの?

バーニィ――油断しちまったんだ。中立コロニーだって聞いてたのに突然ジムが出てくんだもんな。ありゃねーよ。

アル――ふーん。あっ、そこ右に曲がって!

ミチコ――アル!いくら休みだからって出かける時はキチンと言っていきなさい!

アル――はーい!

ミチコ――学校から手紙が来てたわ成績の事で相談したいそうよ。この前のテストの結果悪かったようね。何で隠してたの?アル、遊ぶのは勉強でチャンと結果を出してからにすること分かった?

アル――はーい!

アル――イッヒヒヒヒ…

ミチコ――アルー!

アル――はーい!

ミチコ――母さん婦人会の会合に行ってくるから宿題ちゃんとやるのよ!

アル――はーい!

アル――XマイナスYイコール…

バーニィ――うぁ…

クリス――パパ、ママ!早く警察に電話して!
    ――泥棒よ!泥棒捕まえたわ!

アル――…バーニィ!?

クリス――アル、こいつ貴方の家に忍び込もうとしてたのよ!

アル――その人僕の兄さんなんだ。

クリス――兄さん…?
    ――…お兄さん!?
    ――ママ!電話は無し!良かった、まだ生きてる!
    ――はぁー…

クリスの母――…申し訳ありませんね。とんだ粗相をしまして、コーヒーでよろしいですか?

バーニィ――はぁ。

クリスの母――アルにお兄さんがいたなんてね。私も全然知らなかったわ。

バーニィ――…母親が違ってまして、親父が若い頃僕が生まれたんですが、周りが反対して別れたらしいんです。

クリスの母――ミチコは貴方のこと知ってるの?

アル――秘密なんだよ。だからコッソリ会いに来たんだ。

クリスの父――それにしても泥棒と間違えるとはな…
      ――ま、許してやってくれ。早合点しただけなんだから。

バーニィ――は、はぁ…

クリス――ホントにゴメンなさい。私てっきり…

バーニィ――気にしてませんから。

クリスの父――全く気の強い娘でね。連邦軍なんぞに入っちまうんだから…

アル――クリス軍人だったの?

クリス――データを集める仕事なの。銃を取って戦う訳じゃないわ。

アル――バーニィは本物の軍人なんだぜ?

バーニィ――うっ…

クリスの父――ほう。

バーニィ――い、いえ…もう除隊しました。今は予備役ですから。

クリスの母――それでこのコロニーに戻ってらしたのね。
      ――じゃあ、お勤めもこちらで?

バーニィ――工場で機械関係の仕事をしてます。どうもお邪魔しました。

クリスの母――ゆっくりしてらしたら良いのに。

バーニィ――約束があるものですから…

クリス――頭、大丈夫ですか?

バーニィ――平気ですよ、このぐらい。これどうも。
     ――アル行くぞ!

アル――うん。

アル――クリス、おやすみ!

クリス――おやすみなさい。

バーニィ――見掛けじゃあ性格は分からないもんだな?

アル――悪くないと思うけどなぁ?

バーニィ――いよっと、痛て…

アル――痛い?

バーニィ――何ちゃって?
     ――発進!

アル――うわっ!?

バーニィ――デーン!

アル――あははは…

アル――行ってきまーす!

チェイ・テルコット――アルー!

チェイ――お前ん家に行くトコだったんだぜ!

テルコット――公園行って戦争しよ!

アル――また今度なー!今日は忙しいんだ!

アル――あー…

シュタイナー――スクリーンを取り付けろ!

ガルシア――どっちから行きますか?

シュタイナー――メインからだ。

ガルシア――了解。

アル――あの中身、モビルスーツだったのか…

シュタイナー――バーニィ、早いとこ締め付けろ!

バーニィ――了解。

アル――これで連邦軍と戦うんだね?

シュタイナー――いや、コイツはコロニーを脱出する時に使うんだ。

アル――えー!戦わずに逃げるだけー?

シュタイナー――連邦軍が追撃すれば別だがね。

アル――だったらパイロットはバーニィが良いよ!

バーニィ――ん?

アル――あと1機、落とせばエースなんだ!

シュタイナー――残念ながらパイロットはミーシャに決まってるんだ。

アル――どうしてバーニィじゃいけないの?

ガルシア――へへへへ…

シュタイナー――ミーシャの方がベテランだからな。

ミーシャ――バーニィ、悪かったな。あと1機でエースなのによー。

ガルシア――まだ4機だったのかい?俺はよ、バーニィのこったから20機は落としてるもんだと思ってたぜ?

ミーシャ――ハハハハ…

バーニィ―― んー…

連邦兵A――クリス、ここいらで一旦切りあげよう。午後から新しいプログラムでもう1度チャレンジだ。

クリス――了解。

連邦兵B――反応速度のデータは?

連邦兵C――平均値30%増加です。

連邦兵B――80%には程遠いな…

連邦兵D――アレックスの乗り心地はどうだい?
     ――全周スクリーンとマグネットコーティングの感想は?

クリス――速すぎて怖いくらいよ。
    ――こんな敏感な機体実戦で使えるの?

連邦兵D――パイロットの腕次第ってところかな?

クリス――私じゃアレックスは使いこなせない、って意味?

連邦兵D――尖がんなよ…
     ――コイツはニュータイプ専用機だ。アンタの腕は認めるがちとばかり荷が勝ちすぎる。
     ――コイツを扱えるのは一種の化け物さ。ホワイトベースのパイロットに回すらしいがね。

バーニィ――アル、もう帰ろうぜ!連邦の秘密基地なんて見つかりっこないって。

アル――折角、隊長がくれた任務なんだよ?

バーニィ――…まあな。

アル――バーニィ、どうして連邦は基地のこと隠してんの?

バーニィ――サイド6と連邦との安全保障条約がまだ正式には締結されてないからさ。
     ――つまり、今はまだ連邦の活動に色々制約があるって事。

アル――ふーん。連邦ナンバーの車って意外と少ないね。
   ――僕達が連邦の基地を見つけたら隊長考え直すかな?

バーニィ――何を考え直すんだ?

アル――パイロットの事。

バーニィ――うっ…

アル――ミーシャじゃなくて、バーニィになるかもしれない!

バーニィ――パイロットの事なんか気にしてないよ。エースになるチャンスはこれからもあるしな。
     ――さっ、アル。帰ろう。メシでも喰おうぜ?

アル――うーん、もうちょっと…
     ――あー!?

バーニィ――どうした!?アル!おい?

アル――見つけた…
   ――見つけたよ、バーニィ!

バーニィ――同じ人間がいるからって、そこが連邦の基地とは限らないぜ?

アル――近付いて確かめれば良いじゃない。

バーニィ――どうやって近付く?

アル――地下から。

バーニィ――…地下?

アル――コロニー公社の整備用トンネルを使うんだ。

アル――やったー!

バーニィ――此処が2の27って事は…
     ――此処から200メートルくらいか?
     ――意外と簡単に行けるかもな…

アル――バーニィ、早くー!

バーニィ――慌てんなよ。

アル――ここいらじゃない?

バーニィ――もうチョイってとトコだろ?

アル――あー!閉まってる。
   ――…開きそう?

バーニィ――妙だな…スイッチが見当たらない。もう一つ西の通路当たってみるか?

アル――うん。

バーニィ――ちぇ。

バーニィ――分かったぞ!

アル――何が?

バーニィ――新品のシャッターがこのブロックにだけ取り付けてある。人が入って欲しくない理由が最近できたんだ!

アル――あのコンテナ、此処に運んだんだ!

バーニィ――ピンポーン。

バーニィ――フテるなよ。

アル――だってぇ、連邦の基地が目の前にあるのに…

バーニィ――場所を突き止めただけでも大したもんだよ。まあ偶然とはいえコイツは大成功だぜ。
     ――きっと隊長も喜ぶぞ?
     ――ん?アル何やってんだ?

アル――へへーん。

バーニィ――やめとこう。アル、危険過ぎる。

アル――やだ。

バーニィ――死ぬかもしれないんだぞ!

アル――平気だい!

バーニィ――平気だったか?

アル――…全然。バーニィこそ怖いんじゃないの?
   ――モビルスーツが無いと臆病になるんだね?

バーニィ――んー…

バーニィ――目標はあの出っ張りだ。俺が辿り着いたらワイヤーを伝って飛んで来い。
     ――分かったか?

アル――うん。

アル――大丈夫、誰もいないよ。

バーニィ――宇宙服を脱いで渡すんだ。

アル――機械の動く音だ!

バーニィ――ん?アル!やめろ!
     ――アル、やめろ!捕まるぞ!

連邦兵E――割に合わねー仕事だよな?残業手当くらい出して欲しいや。

連邦兵F――ボヤくんじゃないの。

アル――連邦の兵隊だ!

アル――あー…

[RSS] [Admin] [NewEntry]