→第3話「敵の補給艦を叩け!」
ナレーション――人類が増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。宇宙世紀0079、地球に最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。この一ヶ月余りの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。人々は自らの行為に恐怖した…
アイキャッチ――ルナツー脱出作戦
連邦兵A――マダガスカル!ビーコンキャッチ!入港基準速度、上限マイナス2!姿勢良好!
連邦兵B――マダガスカル入港!各員、係留先の配置に就け!
連邦兵C――武器装填班、急げ!
連邦士官A――レクリエーションサービス!何処に行っている?兵員接待の準備できているのか?
連邦兵D――第二桟橋、係留準備完了!各員、マダガスカル係留後、直ちにに第二戦闘備品の搬入を行う!
連邦兵E――了解!
ブライト――我々は民間人を百人以上連れているんですよ!それだってサイド7が攻撃されてやむなく脱出してきたんです!
連邦士官A――私らだって降ろせるもんなら降ろしてやりたいよ。けどな、ルナツーの基地だって緊急事態の連続なんだ!
ブライト――味方の基地に着いたというのに休む事も出来ないなんて、そんなことありますか?
ワッケイン――君の質問には私が答えよう。
――ルナツー方面軍司令ワッケインだ。君がブライト・ノア君だな?
ブライト――は、はい…
――避難民達はとても疲れています。基地で落ち着ける場所を探して頂きたい。
ミライ――ジオン軍の追跡を受けて休まる間もなかったんです。
ワッケイン――民間人を収容しておく余地はないな。
ブライト――そんな…
アムロ――…あ。
ワッケイン――皆さん方はこのままここにいて頂きます。地球連邦軍本部の指示を仰いで、しかるべき艦で直ちに地球へ移動してもらう事になります。
避難民A――ええっ!?
避難民B――地球?
避難民C――サイド7に戻りたい…
ワッケイン――次の者は一般避難民とは隔離する。ブライト・ノア!ミライ・ヤシマ!リュウ・ホセイ!セイラ・マス!カイ・シデン!ハヤト・コバヤシ!アムロ・レイ!
キッカ――何よ何よ、お兄ちゃん達を!
レツ――そうだそうだ、何だよ!
カツ――…。
フラウ――おやめなさい、ね?
ブライト――訳を、訳を聞かせてください!
ワッケイン――士官候補生と民間人が乱りに軍のトリプルAの秘密、即ちホワイトベースとガンダムを使用したことによる。全員軍事裁判にかけられるものと覚悟しておく事だ。ホワイトベースは没収、ガンダムは封印して軍の管轄下に戻す。以上だ!
アムロ――身勝手じゃありませんか!サイド7がどういう状態だったか調べもしないで、よくもそんなことが言えますね!
パオロ――…。
ワッケイン――艦長!?ルナツー司令ワッケインです!
パオロ――…ホ、ホワイトベースの修理と、…。子供達を…
ワッケイン――後は私にお任せください。お心置きなく傷のお手当てを…
連邦兵A――ガンダムの封印が終わったらガンタンクだ!
連邦兵B――ガンタンクはどうする?こいつはバラバラだぜ?
連邦兵C――封印しとけ。ワッケインはあれでうるさいんだから。
ブライト――ムサイが来ます。あのまま赤い彗星のシャアが追撃をあきらめたとは思えません。今ガンダムを封印する事は…
ワッケイン――君に戦略を云々する資格はない!
ブライト――貴方は赤い彗星の恐ろしさを知らないんです!
ワッケイン――正規の軍人でない君の判断ならそうも思えるだろうな。だがな、赤い彗星といえば名立たる戦士だ。彼がムサイごとき軽巡洋艦でこのルナツーに挑むような馬鹿な真似はしない。
ブライト――…。
連邦兵D――さあ!
ブライト――あ!
シャア――ルナツーのレーダーには捕捉されていまいな?
ドレン――はい、ミノフスキー粒子の濃度はやや少な目ですが、大丈夫でしょう。
シャア――敵を目の前にしても捕捉されんとは奇妙なものだな。科学戦も詰まるところまで来てしまえば大昔の有視界戦闘に逆戻りという訳だ。
ドレン――少佐、ルナツーをやりますか?
シャア――ドレン、貴様も言うようになったな。
――あれだけの装備を誇っているルナツーだ、並の軍略家ならばこのムサイごときが仕掛けて来るとは、よもや思うまい。
ドレン――だからおやりになる…
シャア――手はあるよ、ドレン。
ドレン――期待します。
シャア――(もしやあの時の少女が十年前に別れた妹の、いや、アルティシアにしては強過ぎる…)
(セイラ)――お捨てなさい。動くと撃ちます
――…。
――あっ!?
シャア――(そう、アルティシアはもっと優しい…)
――ノーマルスーツで敵の懐に潜入する!
ドレン――えっ!?
ジオン兵A――あ?
シャア――第一目的は連邦軍のモビルスーツを奪うことだ!第二に敵の新造戦艦の木馬も奪うことである。手にいらずんば撃破するのみ。以上!
連邦兵A――食事だ!
ブライト――君!
――ワッケイン司令に会わせるんだ!
アムロ――無駄じゃないんですか?ブライトさん。
ブライト――だがな、シャアが襲って来ないとは断言できないだろ?
アムロ――そうですが…
カイ――それより、腹が空いちゃしょうがないぜ。食べられる時に食べておかなけりゃ、いざって時に何もできないぜ?逃げることだってな。
アムロ――…。
リュウ――カイ・シデン君の言う通りだよ、アムロ。
――食事は銃に弾を詰めるみたいなもんだ。兵士は食べたくなくても食べなきゃいけない。
シャア――うむ。
フィックス――少佐、行きますか?
シャア――待て!
――見ろ…
フィックス――おっ、こ、これは?
シャア――赤外線探知機だ。あれに引っ掛らんように機雷を仕掛けろ!
フィックス――は!
アムロ――…だからブロック接続レバーが二段になってる点を忘れなければいいのさ。この操作がジオンのザクと決定的に違うってことなんだ。
カイ――ほんじゃあさ…、ガンダムが最高にジオンのザクより優れてるってのは何なんだよ?
アムロ――戦闘力さ。今までのザクタイプのモビルスーツと違って、戦いのケーススタディが記憶される。
カイ――…ケーススタディが記憶される?ってことはガンダムって、戦闘すればするほど戦い方を憶えて強くなるって理屈か?
アムロ――そうさ。しかも操縦の未熟な僕でさえ歴戦の勇士のシャアとどうにか戦えたのは、僕の上手下手よりガンダムの教育型コンピューターの性能がいいってことだよ。
リュウ――はははは、ご謙遜ご謙遜。
アムロ 「…。うわっ…」
カイ――うわっ!
ハヤト――ああっ…
アムロ――あっ!?
ハヤト――うわっ!
カイ――うわっ…
リュウ――うっ、…がはっ。
ブライト――…遠心重力装置が止まったぞ!
カイ――どうやら電源部分がやられたらしいな…
アムロ――…シャアだ!
ワッケイン――監視レーダーを潜られたというのか!?
連邦兵A――は、司令、敵はおそらくノーマルスーツによる特殊工作隊と思われます!
連邦士官A――ブライトの言った通りだ…。!?
――…。
ワッケイン――マゼランを出撃させる!
アイキャッチ――
ブライト――ここを開けろ!
アムロ――僕達の事なんか忘れられたんじゃないですか?
ブライト――しかしこのままでは…このっ!
――ん!?開くぞ!
アムロ――え!?そうか、電源が切れたんで電子ロックも効かなくなったんだ!
リュウ――行こうぜ!
アムロ――ミライさんとセイラさんは?
ブライト――隣の部屋にいるはずだ。
――ミライ!セイラ!
ミライ――ブライト!
セイラ――ブライト!
ワッケイン――マゼラン、急速発進。ドッキングロック解除急げ!
フラウ――ジオンの攻撃が始まったというのに、なぜあたし達を安全な所に避難させてくださらないんですか?
連邦兵A――司令からはなんの命令も出てないから…
フラウ――じゃあ、あたし達にここで死ねって言うんですか?
連邦兵A――い、いや、そう言ってる訳じゃないんだ!
フラウ――だったら早いとこ司令と連絡を取ってなんとかしてください!
連邦兵A――し、しかし、司令は今それどころじゃないだろうし…
キッカ――…!?
――えいっ!」
連邦兵A ――うおっ。何をするこいつ。こっちへ来い、コイツめ!
――だあっ!
連邦兵B ――うおっ…
リュウ――やったあ!
ブライト――仲間を集めろ。ホワイトベースを港から出すんだ!
――アムロはガンダムの封印を解け!
アムロ――はい!
フィックス――マゼラン艦が出て行きます!
シャア――行くぞ!
ワッケイン――おおっ、うっ…
連邦兵A――うわっ!
連邦兵B――うっ!
ワッケイン――うおっ…
――…しまった、謀られた!
ブライト――何だと?マゼランが港の出入り口を…
――エンジン始動、機関急げ!
――リュウ!カイ!アムロ!ガンダムの封印は解けたか?
カイ――怒鳴りなさんな…今始まったばかりじゃないですか?
ブライト――…。
――セイラ、避難民は?
セイラ――今、重力ブロックに移動中です。フラウ・ボゥが指揮してくれてます。
ブライト――よし、僕もガンダムの所へ降りる。
――ミライ、エンジンパワーが臨界に達したら微速前進だ!
ミライ――はい!」
連邦兵A――司令、お怪我は?
ワッケイン――大丈夫だ、ただのカスリ傷だ!
――だ、誰がホワイトベースを?
――着けろ!ホワイトベースに着けるんだ!
ワッケイン――貴様らそこで何をしとるか!
――ホワイトベース立ち入り禁止は厳命したはずだ!
アムロ――シャアと戦えるのはガンダムしかないんです!
ワッケイン――すぐに退去したまえ!
ブライト――反逆罪は覚悟の上です。ワッケイン司令、あなたの敵はジオン軍なんですか?それとも私達なんですか?
ワッケイン――…貴様!
――今、君に軍規がなぜ必要なのか説明したくはないが、定められた命令は厳守だ!
ミライ――軍規!軍規!それが何だって言うんですか?軍人が軍規に則っとって死ぬのは勝手です、でも、他の民間人がその巻き添えになるのは理不尽ではないでしょうか?ワッケイン司令!
ワッケイン――な、何?
パオロ――…ワッケイン君。
ワッケイン――う、パオロ艦長…
パオロ――…どうだろう?ワッケイン君…ホワイトベースにしろ、ガンダム、ガンキャノン、…ガンタンクは今まで機密事項だった…
ワッケイン――はい…
パオロ――だからなのだ、不幸にして我々より彼らの方が上手く使ってくれるのだ…。既に二度の実戦の経験がある彼らに…
ワッケイン――しかし、艦長…
パオロ――…そう、しかし彼らは所詮、素人だ。司令たる君が戦い易いように助けてやってくれたまえ…わしが責任を持つ…
ワッケイン――…わかりました、艦長のお言葉に従います。
アムロ――…。
リュウ――…。
シャア――マチュウ、フィックス、いいな?港に潜入、一気に木馬型戦艦とモビルスーツを叩く!
マチュウ――了解!
フィックス――了解!
シャア――行くぞ!
アムロ――シャアだ!
――…。
――うあっ!
――おっ…
リュウ――うおっ!?
――…。
ブライト――ワッケイン司令、あのマゼラン艦を排除しないかぎり、ホワイトベースは港から出られません。このままでは戦わずしてルナツー艦隊は全滅です!
ワッケイン――…。
ミライ――ムサイだわ!
ワッケイン――…マゼランを排除する!
ミライ――…。
連邦士官A――司令!?
ワッケイン――ホワイトベースをこの場で固定。各艦防護体制をとれ。主砲スタンバイ!
連邦士官A――はい!
ワッケイン――防護壁降ろせ!
――照準、マゼランの熱核反応炉。各自、衝撃に備えろ!
ブライト――アムロ!通路の前から退くんだ!」
アムロ――え!?
ワッケイン――発射!
ミライ――うわっ!
ブライト――ぐっ…
ワッケイン――…。
アムロ――…。
シャア――おっ…
ドレン――おおっ…
シャア――…。
アムロ――シャア、い、一体どんな男なんだ?
ブライト――…艦長、やりましたよ!
――…?あっ!?」
連邦士官A――司令!
ワッケイン――うむ。少なくとも地球までは彼らに任せた方がよかろう。パオロ艦長の仰った通り…
連邦士官A――司令…
ワッケイン――ジオンとの戦いがまだまだ困難を極めるという時、我々は学ぶべき人を次々と失ってゆく…。寒い時代だと思わんか?」
ブライト――艦長、貴方のホワイトベースは、私達の手で必ず地球にお届けいたします。
アムロ――(と、父さん、何処に行ったんだろう?)
――次回予告――
ナレーション――重力に任せて落ちれば燃え尽きてしまう大気圏突入。その瞬間にシャアはホワイトベースに奇襲を掛けた。我も危険なら彼も危険、共に大地を見ることができるのか?機動戦士ガンダム、次回、大気圏突入。君は、生き延びることができるか?
→第5話「大気圏突入」
連邦兵E――了解!
ブライト――我々は民間人を百人以上連れているんですよ!それだってサイド7が攻撃されてやむなく脱出してきたんです!
連邦士官A――私らだって降ろせるもんなら降ろしてやりたいよ。けどな、ルナツーの基地だって緊急事態の連続なんだ!
ブライト――味方の基地に着いたというのに休む事も出来ないなんて、そんなことありますか?
ワッケイン――君の質問には私が答えよう。
――ルナツー方面軍司令ワッケインだ。君がブライト・ノア君だな?
ブライト――は、はい…
――避難民達はとても疲れています。基地で落ち着ける場所を探して頂きたい。
ミライ――ジオン軍の追跡を受けて休まる間もなかったんです。
ワッケイン――民間人を収容しておく余地はないな。
ブライト――そんな…
アムロ――…あ。
ワッケイン――皆さん方はこのままここにいて頂きます。地球連邦軍本部の指示を仰いで、しかるべき艦で直ちに地球へ移動してもらう事になります。
避難民A――ええっ!?
避難民B――地球?
避難民C――サイド7に戻りたい…
ワッケイン――次の者は一般避難民とは隔離する。ブライト・ノア!ミライ・ヤシマ!リュウ・ホセイ!セイラ・マス!カイ・シデン!ハヤト・コバヤシ!アムロ・レイ!
キッカ――何よ何よ、お兄ちゃん達を!
レツ――そうだそうだ、何だよ!
カツ――…。
フラウ――おやめなさい、ね?
ブライト――訳を、訳を聞かせてください!
ワッケイン――士官候補生と民間人が乱りに軍のトリプルAの秘密、即ちホワイトベースとガンダムを使用したことによる。全員軍事裁判にかけられるものと覚悟しておく事だ。ホワイトベースは没収、ガンダムは封印して軍の管轄下に戻す。以上だ!
アムロ――身勝手じゃありませんか!サイド7がどういう状態だったか調べもしないで、よくもそんなことが言えますね!
パオロ――…。
ワッケイン――艦長!?ルナツー司令ワッケインです!
パオロ――…ホ、ホワイトベースの修理と、…。子供達を…
ワッケイン――後は私にお任せください。お心置きなく傷のお手当てを…
連邦兵A――ガンダムの封印が終わったらガンタンクだ!
連邦兵B――ガンタンクはどうする?こいつはバラバラだぜ?
連邦兵C――封印しとけ。ワッケインはあれでうるさいんだから。
ブライト――ムサイが来ます。あのまま赤い彗星のシャアが追撃をあきらめたとは思えません。今ガンダムを封印する事は…
ワッケイン――君に戦略を云々する資格はない!
ブライト――貴方は赤い彗星の恐ろしさを知らないんです!
ワッケイン――正規の軍人でない君の判断ならそうも思えるだろうな。だがな、赤い彗星といえば名立たる戦士だ。彼がムサイごとき軽巡洋艦でこのルナツーに挑むような馬鹿な真似はしない。
ブライト――…。
連邦兵D――さあ!
ブライト――あ!
シャア――ルナツーのレーダーには捕捉されていまいな?
ドレン――はい、ミノフスキー粒子の濃度はやや少な目ですが、大丈夫でしょう。
シャア――敵を目の前にしても捕捉されんとは奇妙なものだな。科学戦も詰まるところまで来てしまえば大昔の有視界戦闘に逆戻りという訳だ。
ドレン――少佐、ルナツーをやりますか?
シャア――ドレン、貴様も言うようになったな。
――あれだけの装備を誇っているルナツーだ、並の軍略家ならばこのムサイごときが仕掛けて来るとは、よもや思うまい。
ドレン――だからおやりになる…
シャア――手はあるよ、ドレン。
ドレン――期待します。
シャア――(もしやあの時の少女が十年前に別れた妹の、いや、アルティシアにしては強過ぎる…)
(セイラ)――お捨てなさい。動くと撃ちます
――…。
――あっ!?
シャア――(そう、アルティシアはもっと優しい…)
――ノーマルスーツで敵の懐に潜入する!
ドレン――えっ!?
ジオン兵A――あ?
シャア――第一目的は連邦軍のモビルスーツを奪うことだ!第二に敵の新造戦艦の木馬も奪うことである。手にいらずんば撃破するのみ。以上!
連邦兵A――食事だ!
ブライト――君!
――ワッケイン司令に会わせるんだ!
アムロ――無駄じゃないんですか?ブライトさん。
ブライト――だがな、シャアが襲って来ないとは断言できないだろ?
アムロ――そうですが…
カイ――それより、腹が空いちゃしょうがないぜ。食べられる時に食べておかなけりゃ、いざって時に何もできないぜ?逃げることだってな。
アムロ――…。
リュウ――カイ・シデン君の言う通りだよ、アムロ。
――食事は銃に弾を詰めるみたいなもんだ。兵士は食べたくなくても食べなきゃいけない。
シャア――うむ。
フィックス――少佐、行きますか?
シャア――待て!
――見ろ…
フィックス――おっ、こ、これは?
シャア――赤外線探知機だ。あれに引っ掛らんように機雷を仕掛けろ!
フィックス――は!
アムロ――…だからブロック接続レバーが二段になってる点を忘れなければいいのさ。この操作がジオンのザクと決定的に違うってことなんだ。
カイ――ほんじゃあさ…、ガンダムが最高にジオンのザクより優れてるってのは何なんだよ?
アムロ――戦闘力さ。今までのザクタイプのモビルスーツと違って、戦いのケーススタディが記憶される。
カイ――…ケーススタディが記憶される?ってことはガンダムって、戦闘すればするほど戦い方を憶えて強くなるって理屈か?
アムロ――そうさ。しかも操縦の未熟な僕でさえ歴戦の勇士のシャアとどうにか戦えたのは、僕の上手下手よりガンダムの教育型コンピューターの性能がいいってことだよ。
リュウ――はははは、ご謙遜ご謙遜。
アムロ 「…。うわっ…」
カイ――うわっ!
ハヤト――ああっ…
アムロ――あっ!?
ハヤト――うわっ!
カイ――うわっ…
リュウ――うっ、…がはっ。
ブライト――…遠心重力装置が止まったぞ!
カイ――どうやら電源部分がやられたらしいな…
アムロ――…シャアだ!
ワッケイン――監視レーダーを潜られたというのか!?
連邦兵A――は、司令、敵はおそらくノーマルスーツによる特殊工作隊と思われます!
連邦士官A――ブライトの言った通りだ…。!?
――…。
ワッケイン――マゼランを出撃させる!
アイキャッチ――
ブライト――ここを開けろ!
アムロ――僕達の事なんか忘れられたんじゃないですか?
ブライト――しかしこのままでは…このっ!
――ん!?開くぞ!
アムロ――え!?そうか、電源が切れたんで電子ロックも効かなくなったんだ!
リュウ――行こうぜ!
アムロ――ミライさんとセイラさんは?
ブライト――隣の部屋にいるはずだ。
――ミライ!セイラ!
ミライ――ブライト!
セイラ――ブライト!
ワッケイン――マゼラン、急速発進。ドッキングロック解除急げ!
フラウ――ジオンの攻撃が始まったというのに、なぜあたし達を安全な所に避難させてくださらないんですか?
連邦兵A――司令からはなんの命令も出てないから…
フラウ――じゃあ、あたし達にここで死ねって言うんですか?
連邦兵A――い、いや、そう言ってる訳じゃないんだ!
フラウ――だったら早いとこ司令と連絡を取ってなんとかしてください!
連邦兵A――し、しかし、司令は今それどころじゃないだろうし…
キッカ――…!?
――えいっ!」
連邦兵A ――うおっ。何をするこいつ。こっちへ来い、コイツめ!
――だあっ!
連邦兵B ――うおっ…
リュウ――やったあ!
ブライト――仲間を集めろ。ホワイトベースを港から出すんだ!
――アムロはガンダムの封印を解け!
アムロ――はい!
フィックス――マゼラン艦が出て行きます!
シャア――行くぞ!
ワッケイン――おおっ、うっ…
連邦兵A――うわっ!
連邦兵B――うっ!
ワッケイン――うおっ…
――…しまった、謀られた!
ブライト――何だと?マゼランが港の出入り口を…
――エンジン始動、機関急げ!
――リュウ!カイ!アムロ!ガンダムの封印は解けたか?
カイ――怒鳴りなさんな…今始まったばかりじゃないですか?
ブライト――…。
――セイラ、避難民は?
セイラ――今、重力ブロックに移動中です。フラウ・ボゥが指揮してくれてます。
ブライト――よし、僕もガンダムの所へ降りる。
――ミライ、エンジンパワーが臨界に達したら微速前進だ!
ミライ――はい!」
連邦兵A――司令、お怪我は?
ワッケイン――大丈夫だ、ただのカスリ傷だ!
――だ、誰がホワイトベースを?
――着けろ!ホワイトベースに着けるんだ!
ワッケイン――貴様らそこで何をしとるか!
――ホワイトベース立ち入り禁止は厳命したはずだ!
アムロ――シャアと戦えるのはガンダムしかないんです!
ワッケイン――すぐに退去したまえ!
ブライト――反逆罪は覚悟の上です。ワッケイン司令、あなたの敵はジオン軍なんですか?それとも私達なんですか?
ワッケイン――…貴様!
――今、君に軍規がなぜ必要なのか説明したくはないが、定められた命令は厳守だ!
ミライ――軍規!軍規!それが何だって言うんですか?軍人が軍規に則っとって死ぬのは勝手です、でも、他の民間人がその巻き添えになるのは理不尽ではないでしょうか?ワッケイン司令!
ワッケイン――な、何?
パオロ――…ワッケイン君。
ワッケイン――う、パオロ艦長…
パオロ――…どうだろう?ワッケイン君…ホワイトベースにしろ、ガンダム、ガンキャノン、…ガンタンクは今まで機密事項だった…
ワッケイン――はい…
パオロ――だからなのだ、不幸にして我々より彼らの方が上手く使ってくれるのだ…。既に二度の実戦の経験がある彼らに…
ワッケイン――しかし、艦長…
パオロ――…そう、しかし彼らは所詮、素人だ。司令たる君が戦い易いように助けてやってくれたまえ…わしが責任を持つ…
ワッケイン――…わかりました、艦長のお言葉に従います。
アムロ――…。
リュウ――…。
シャア――マチュウ、フィックス、いいな?港に潜入、一気に木馬型戦艦とモビルスーツを叩く!
マチュウ――了解!
フィックス――了解!
シャア――行くぞ!
アムロ――シャアだ!
――…。
――うあっ!
――おっ…
リュウ――うおっ!?
――…。
ブライト――ワッケイン司令、あのマゼラン艦を排除しないかぎり、ホワイトベースは港から出られません。このままでは戦わずしてルナツー艦隊は全滅です!
ワッケイン――…。
ミライ――ムサイだわ!
ワッケイン――…マゼランを排除する!
ミライ――…。
連邦士官A――司令!?
ワッケイン――ホワイトベースをこの場で固定。各艦防護体制をとれ。主砲スタンバイ!
連邦士官A――はい!
ワッケイン――防護壁降ろせ!
――照準、マゼランの熱核反応炉。各自、衝撃に備えろ!
ブライト――アムロ!通路の前から退くんだ!」
アムロ――え!?
ワッケイン――発射!
ミライ――うわっ!
ブライト――ぐっ…
ワッケイン――…。
アムロ――…。
シャア――おっ…
ドレン――おおっ…
シャア――…。
アムロ――シャア、い、一体どんな男なんだ?
ブライト――…艦長、やりましたよ!
――…?あっ!?」
連邦士官A――司令!
ワッケイン――うむ。少なくとも地球までは彼らに任せた方がよかろう。パオロ艦長の仰った通り…
連邦士官A――司令…
ワッケイン――ジオンとの戦いがまだまだ困難を極めるという時、我々は学ぶべき人を次々と失ってゆく…。寒い時代だと思わんか?」
ブライト――艦長、貴方のホワイトベースは、私達の手で必ず地球にお届けいたします。
アムロ――(と、父さん、何処に行ったんだろう?)
――次回予告――
ナレーション――重力に任せて落ちれば燃え尽きてしまう大気圏突入。その瞬間にシャアはホワイトベースに奇襲を掛けた。我も危険なら彼も危険、共に大地を見ることができるのか?機動戦士ガンダム、次回、大気圏突入。君は、生き延びることができるか?
→第5話「大気圏突入」

